アルカディアの夏 〜日付のない部屋〜 |
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『耳蓋グ音色モ既ニ古錆ビタ…』 手馴れた回帰。 循環のコッペリア。 まだ知らない僕の夏に、失われていた 君。 ―ねえ、何処にも無いものをユートピア って呼ぶのなら それは愛って訳されるに相違(ちがい)ないね― |
教室で眩暈を感じた夏至の朝。 転換のときに共振する少年たちのビジョン。 贅沢に心を撒き散らすみたいに笑っていた僕を、密かに呼んでいたのは… まだ硬い水密のような僕の身体に、淡い傷を残した君。 不安定な月が統べる部屋で、僕たちは僕を脱ぎ捨てて僕へと向かう。 アナグラムに隠された秘密の在り処、君の待つユートピア… あの歪んだ時間に奪われた、 水底のアルカディアへ… |
待ち続けるという行為には、 既に幽かな狂気が含まれている。 待たせる貴方のほうはただ、無関心でしかなかったとしても…。 |
三日月バビロンオリジナル最新作は、不可思議不思議の少年期譚! 美しい『人形』を巡る少年の密かな悪戯が召喚した、 日付の無い部屋の秘密とは…? 「硬質透明な異世界への招待状」 このモノガタリは今宵、あなたの中にも潜む、 無垢で残酷な少年少女を呼び覚まします。 切なくもどこか懐かしい夏への扉。 古錆びた鍵を手にしてそこに居るのは幼き日の あなたかもしれません。 |
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